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2019年のジャイアンツは2番に坂本を固定するという「2番最強打者理論」が見事にうまくハマりました。
ジャイアンツファンの方であれば十分にご存じでしょうが、2019年の打線の戦力としては・・・ここ数年でもそこまで強力ではなかったのでは・・・という出来でしたね。
それでもセ・リーグ1位の攻撃力(得点能力)を叩き出したのには、やはりこの「2番最強」理論が正しかった、もしくは現在のジャイアンツの戦力にピッタリだったからと言える十分な結果だと思います。
それでは数字を交えながら見てみましょう。
2019シーズン セ・リーグ主な打撃成績
2019年終了時の各球団の主なチーム打撃成績です。
チーム | 打率 | 得点 | 出塁率 | 長打率 | 本塁打 | 四球 | 盗塁 |
巨人 | .257 | 663 | .335 | .422 | 183 | 540 | 83 |
広島 | .254 | 591 | .324 | .392 | 140 | 479 | 81 |
阪神 | .251 | 538 | .319 | .362 | 94 | 447 | 100 |
横浜 | .246 | 596 | .315 | .398 | 163 | 449 | 40 |
中日 | .263 | 563 | .317 | .381 | 90 | 349 | 63 |
ヤクルト | .244 | 656 | .329 | .398 | 167 | 570 | 62 |
ファンとしては打線に不満足なシーズンだったかもしれませんが、こうやって他チームと比べてみると得点能力の高さがハッキリとわかります。
得点が最も低かった阪神タイガースとの差はなんと+125点。ほぼ1試合で1点も多く取れていることになります。
- 得点は阪神よりも125点も高い。(1試合あたり1点程度のハンデに相当)
- 四球、長打率も高く、相手へのプレッシャーも強くかけられていたことが伺える。
- 打率や盗塁数を見ても、他球団と比較して穴らしき弱点がない。
とはいえ、ファンであればこの数字のカラクリというか、弱点もハッキリわかりますよね。
なんと言っても
- 坂本 .312 40本 94打点
- 丸 .292 27本 89打点
- 岡本 .265 31本 94打点
の3人のレギュラーだけが頼りだったと言える程のこの3人の好成績でした。
退団者が痛かった・・・
上記3人に頼っていましたが、その次くらいに頼りにできた打者が退団となってしまったのも不安材料です。
- 阿部 .297 7本 27打点
- ゲレーロ .237 21本 54打点
数字だけを見てもジャイアンツにとっては痛い戦力ダウンです。
さらに阿部に関してはチームの精神的支柱だったこともあり、数字以上のデメリットも不安視されます。
チームとしての勝利へのこだわりを覇気として前面に出して、またチームの要となる捕手としても他の選手にハッパをかけていました。
この雰囲気は坂本選手や岡本選手には無い資質であり、FAで来た丸選手に求めるのも厳しいでしょう。
近年では強豪チームがこういった選手の引退(古田、谷繁、矢野ら)と共にチームが一気に弱体化してしまっているのも気になる点です。
2020正捕手は小林選手と見るのが正しい?
阿部選手が居なくなった2020年にて、正捕手として最も期待されるのは順当に言えば7年目となる小林捕手でしょう。
しかし小林捕手がこれまでもレギュラーに定着しきれなかった最大の理由はやはり、かなり低い攻撃力の改善が期待できないからと言えます。
年度 | 打率 | 打席数 | 出塁率 | 長打率 | 本塁打数 | 打点 |
2014 | .255 | 121 | .305 | .373 | 2 | 14 |
2015 | .226 | 204 | .312 | .294 | 2 | 13 |
2016 | .204 | 458 | .276 | .269 | 4 | 35 |
2017 | .206 | 443 | .285 | .257 | 2 | 27 |
2018 | .219 | 313 | .300 | .275 | 2 | 26 |
2019 | .244 | 236 | .280 | .300 | 2 | 19 |
打率が低いことも原因ですが出塁率が3割に満たず、また長打もほぼありませんでした。
数字を見て解るとおり、毎年進化ではなく成績を落としていっている印象です。むしろルーキー時代が一番期待ができるほどだった数字ですね・・・。
- 正捕手に一番近い出場数、打席数であることは間違いない
- 8番という打順は敬遠もある打順なのに、3割に届かない出塁率は他球団であってもレギュラークラスではない
- 長打率2割台もレギュラークラスではない
この著しく悪い打撃成績が小林選手の課題です。
ただすでにこれだけの打席数があり年齢も30代中盤に差し掛かるため、これからの向上はまず期待できないでしょう。ジャイアンツではかつて山倉捕手(1987のセ・リーグMVP)というほぼ1年だけ抜群な成績を残した選手もいるので、その記憶のある原監督であればその姿を追ってしまうかもしれませんが・・・。
捕手としての打撃以外の能力は問題がないので、ジャイアンツとしてはできることならばこの小林選手を第2捕手としてうまく使っていきたいところだと思います。かつての小田捕手のようなポジションがベストでしょう。
もしくは炭谷、大城、小林、岸田の併用か・・・
打撃成績としては小林選手よりも炭谷選手、大城選手の方が優れた結果を残しました。
選手 | 打率 | 打席数 | 出塁率 | 長打率 | 本塁打数 | 打点 |
炭谷 | .262 | 138 | .308 | .437 | 6 | 26 |
大城 | .265 | 329 | .330 | .388 | 6 | 30 |
岸田 | - | 7 | - | - | - | - |
最近のメジャーでのブームは・・・
メジャー方式をいち早く取り入れ、成功しているジャイアンツです。
「2番最強」だけでなく、打線全体にも本来であればその方式をさらに取り入れていきたいところ。
ここで打線としてのセオリーをもう一度確認しておきましょう。
- 1番 最も優れた打者 出塁率が高い打者
- 2番 最も優れた打者 併殺が回避できると好ましい
- 3番 打力2番手グループの打者 2アウトランナー無しでの場面が多いため最強打者をここに置くのは最適ではない
- 4番 最も優れた打者 長打率が高い打者
- 5番 打力2番手グループの打者
- 6番 5番打者の次点の打力の打者
- 7番 6番打者の次点の打力の打者
- 8番 7番打者の次点の打力の打者
セイバー理論自体は説明が難しいので、詳しく説明されているページをご参照ください。
2番最強というよりは、1、2、4番に最強打者を入れるのが得点効率が良いとされています。
ジャイアンツは亀井選手などが十分に1番打者として機能したため、この打線が破壊力を持ちました。
今年は吉川選手が1番として起用されていくの方針かもしれませんが、吉川選手が長い期間のレギュラーとなるとまだ実績が未知数です。もしかすると1番としては上記のセオリーに当てはまらない成績が続く可能性が高いです。
また亀井選手も2019年が数字的にも出来過ぎだった印象なので、吉川選手が1番を守れなかった時の代りとなるかは未知数・・・。
吉川選手、亀井選手が共に1番に座れなかった場合は、セオリーで言えば丸選手が1番となるのかもしれませんね。
2020ジャイアンツの理想の打順は?
昨年の成績を元にした、セイバー理論だけで考えてみた打線を組んでみました。
打順 | 選手名 | 四球数 | 打数 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
1番 | 丸 | 86 | 631 | .388 | .495 | .884 |
2番 | 坂本 | 77 | 639 | .396 | .575 | .971 |
3番 | 亀井 | 38 | 503 | .346 | .440 | .786 |
4番 | 岡本 | 62 | 628 | .343 | .485 | .828 |
5番 | パーラ | - | - | - | - | - |
6番 | モタ | - | - | - | - | - |
7番 | 大城 | 13 | 329 | .330 | .388 | .718 |
8番 | 吉川尚 | 25 | 46 | .432 | .415 | .846 |
セイバー理論のセオリーだとこんな打順ではないでしょうか。
坂本選手と丸選手が逆な気もしますが、2019年の坂本選手の実績から言えば2番は坂本選手でしょう。
期待値が不明であるパーラ選手、モタ選手に期待しなければならない状態です。
また吉川選手もケガが多いため、バックアップは必ず必要となるでしょう。
ファンとしたらツッコミどころとなる不安は多いです。
- パーラ、モタが期待外れだった場合は?
- 亀井選手に2019並みの働きを期待できるのか?
- さらに言うと坂本選手も2019は出来過ぎだったのでは?
- 吉川選手のケガ体質や、出場しつづけた場合の成績は?
- 正捕手が不在
などの材料により、シーズン中はまったく通用しなくなる打順だと思います。
もちろん、予想以上にパーラ選手、モタ選手が日本の野球に順応する可能性もあります。
さらに正捕手もだれか1人が急に突出する可能性も無いとは言い切れません。
しかしプラス要因がほとんど考えられない中でのこれらのマイナス要因ばかりが気になるのは、2020年のセ・リーグの前評判でジャイアンツがあまり評価が高くない一因と言えそうです。
近年はFAでも有力選手が獲得できなくなってきたジャイアンツですので、やはり大城選手や吉川選手のようなレギュラー一歩手前の選手をなんとか一人前にしたいところです。
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